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ジェット・リー主演映画のレビュー | 英雄 HERO

高潔な登場人物たちに心があらわれるようです。

英雄/HERO

製作
2002年/香港
ジェットの役
無名(ウーミン)/秦の役人
あらすじ
ウーミン(ジェット・リー)は、秦王(チェン・ダオミン)を狙う趙国の3人の刺客、長空(チャンコン/ドニー・イェン)、残剣(ツァンジェン/トニー・レオン)、飛雪(フェイシエ/マギー・チャン)を倒した功績で謁見を許された。
褒美を賜り、刺客を倒した経緯を語るウーミンだが、秦王はウーミンの話の「裏」を悟ってしまう…
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あるお方のお陰で、ジャパンプレミアで見ることができました。感謝!
渋いです。とっても。
髪型も衣装も、べん髪と長袍姿と同じくらい、ジェット・リーにしっくり合ってます。
静の演技と表情が爽やかで、切ないくらいです。映像も音楽も、人の心も清らかで美しい。心が洗われるようです。
ワダ・エミさんの衣装も、無駄に主張することなくそつなく質素な華を添えています。

残念ながら一切微笑みません。
しょうがないですね、キャラ的に。
逆に、微笑んだら貫禄なしで、違和感ありまくりですね。

ワイヤーアクションバリバリですね。
地に足の着いたアクションが好みなので、ちょっと好きじゃないかな…
でも、とても美しい魅せ方だと思います。
ウーミンは、作中ではあまり強くない設定なので仕方がないのですが、そういう意味で物足りないです。
でも、ウーミンはチャンコンよりは強いと思うな。
槍の使い手と剣で互角以上に戦うのには、3倍以上の技量が必要らしいですから(Byバトル漫画の知識)

秦王にとって初めての知己はツァンジェンですが、実はウーミンもそうなんですよね。仇討ちのため、憎い秦国の民の衣装に身を包み自分を辱めてまで、単身乗り込んでくるような、向こう見ずで一本気な男を、秦王の性格からして気に入らないわけがない。
しかも、結局は自分の大望よりも、全ての人々の平和な暮らしを願って、犠牲となる大器。
秦王の涙は、今の今まで目の前にいた知己を失う悔しさと、その志を心に留め置く決意から流れたに違いないです。
気に入った人物を、選りによって自らの決断で失うことは、例えウーミンの願いだったとしても身を切られる思いだったでしょうね。
…史実の始皇帝は独裁者で暴君だったのは確からしいですが、歴史的に見て偉業を遂げたのも確かってことで。
そこら辺のギャップはHERO観るときは忘れましょう(笑)
キャラ的に、「HEROの始皇帝」は結構お気に入りです。

恋人同士の云々は…何かもー「勝手にやっとれ」的な目線です。
フェイシエはかたくな過ぎるし、ツァンジェンは言葉足りな過ぎでしょ。もっと話し合わんかい。
管理人はもともと恋愛モノを観ないからかも知れませんが、男女のすれ違いを描くにしては、2人とも年齢高すぎるよ。あのくらいの年だったら、もう少しお互いを思いやろうよー。
まぁ、フェイシエの恨みの深さがもっと描かれていたら、見方も違うんですけどね。

白黒ハッキリしないので、好みは逆に2分されるようですね。管理人は10回以上観に行きましたが。
切ないけど、管理人は泣きません。ウーミンは納得して自分の最期を決めたから。
悲しさとは違うんですよ。高潔すぎて、頭が下がると言うか…
自分のためではなく、後々の人々の平和のために決断するウーミンは、悟りの境地にいるかのようにその表情には欲がなく、仏の如く映ります。

そこここで聞きますけど…この作品はそんなに分かりにくいですかねぇ?
嘘と想像と現実は、色やシーンで分けられているし、スジは通っているし。
分かりにくいのは、文化の違いの「自己犠牲の精神」だけだと思うんだけどなぁ。
分からないのは、分かり易すぎるハリウッド映画とかの観過ぎだからなのかなぁ?
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